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OPINION

首都圏エリアで出店ラッシュ

今春、首都圏には多くのスーパーが出店した。特に3月は出店日順に「フードスタイル三田店」(東京都港区)、「サミットストア西小山店」(東京都品川区)、「イオンスタイル津田沼South」(千葉県習志野市)、「ベイシアタウン新狭山店」(埼玉県狭山市)、「マルエツイオンタウン東浦和店」(埼玉県さいたま市)、「ライフ大井町トラックス店」(東京都品川区)など、埼玉以南の関東圏でもこれだけの主だった店舗が出店している。さらに「ヤオコー新浦安店」(千葉県浦安市)はMD等を刷新し、大型リニューアルを図った。SM企業は2月期決算が多く、新年度を迎える3月の出店はもともと多い傾向があるが、これだけの出店ラッシュは珍しい。しかも、新業態や旗艦店など意味合いの強い店舗が多く、各店に各社が力を入れていた。
 フードスタイル三田店は、マックスバリュ関東とイオンマーケット、ダイエーの関東事業が統合した“イオンフードスタイル”の1号店。ピーコックの店舗を改装した。入ってすぐ目に入るのが、青果のボリューム陳列。アイテム数を絞り、定番商品の単品量販を強化することで、鮮度や価格面での優位性を創出している。ヤオコー新浦安店でもボリューム陳列を行っており、品出しの手間が省けることで、オペレーション軽減にもつながるという。
 また、トレンドとなっているのが、フルーツを用いた店内加工のスイーツだ。フルーツを使ったワッフルやコッペパン、ケーキ、パイといった見た目が鮮やかな商品が並ぶ。青果と惣菜、ベーカリーなど部門横断した企画で、4月に行われた「CGC合同商談会」でも会員企業に提案していた。店舗での手間はかかるが、スイーツ店の値上がりなどもあって、スーパーでの需要が伸びている。
 フルーツを使った店内加工のスイーツはこれまでもあったが、昨年11月に関東に進出したバローが「八百屋のフルーツデザート」として大きく売場を展開している。バローはデザートのセンターを設けるなど注力しており、追随するように各社も力を入れる。

冷食売場のトレンドは?

冷食売場のトレンドはどうか。やはり売れ筋のワンプレート商品は、多くの店舗で売場面積をとって販売していた。また、ベイシアタウン新狭山店では、弁当商材に注力。リーチイン扉5枚を使って販売した。同社では「弁当商材は厳しいところが多いと聞くが、当社では売場を広くとることで、好調に推移している」という。
 イオンスタイル津田沼Southで特徴的だったのが、リカー売場の新業態。“角打ち”としてその場で飲酒できるスペースがあり、つまみとして“@フローズン”の人気商品を提供した。解凍して什器に並べたほか、冷凍什器も設けて買って帰れるよう展開。イオンリテールの同エリアの担当者がリカーの前に@フローズンを担当していたらしく、同社のグループ力を十分に発揮した新業態と言えよう。
 冷食を重要カテゴリーと位置づけている企業は多いものの、直近の新店ではそれ以上に生鮮・デリカに力を入れていた店舗が多く、冷食売場では新たなMDなどはあまり見られなかった。ある程度規模も拡大して一段落したとも考えられるが、さらなる魅力のある冷食売場を期待したい。

(杉本)